第98回サッカー高校選手権決勝 青森山田2-3で敗れる。

連覇のかかった決勝戦、青森山田は静岡学園に2-3で敗れ、連覇を逃しました。

前半2-1

青森山田は不動のメンバーでスタートです。

前半11分古宿のFKからDF藤原が頭で合わせ先制点を奪いました。藤原は二年生ながらデフェンスリーダーとして大活躍、ヘッディングも強く将来を嘱望されている逸材です。古宿の正確なキックも山田のセットプレイからの得点の供給源です。

前半33分抜け出した武田をGKがひっかけてPKを得ます。武田が2点目を決めてリードを広げました。山田は前線からハイプレスをかけ続けますが、個人技で勝る静岡学園がパス回しでかわし、徐々に静岡ペースに。

前半終了直前、ゴール前の混戦から静岡学園のDF中谷が蹴り込んで一点返します。山田としては痛い失点でした。2-0で終わっていたら。ボールを相手にもたれるのは織り込み済みとはいえ、前線でチェーシングする選手に疲労が残ります。強靭な体力を誇るとはいえ、後半持つか心配です。

痛恨の逆転劇2-3

後半に入っても静岡学園ペースです。

後半16分静岡学園のFW加納が反転シュートを決めて2-2に追いつきます。押せ押せの静岡学園。おととしのワールドカップ日本対ベルギー戦のような展開でした。山田も得点機がありましたが決めれずに

後半40分、セットプレイから中谷にヘッディングシュートを決められ2-3逆転を喫して勝負あり。連覇の夢は断たれました。

大会を振り返って

絶対的優勝候補の青森山田でしたが、残念でした。組み合わせ抽選で強豪校が集まるブロックに入ってしまったため苦戦は予想されていました。効率的なサッカー、セットプレイによる得点が多いのはよかったのですが崩しからの得点が少なかった。去年の優勝メンバーと比べてFWのタレントが劣っていました。苦しい時の武田頼みの面がありました。山田は他校に比べて圧倒的に体力、走力に勝るチームです。大会が進み対戦した相手がみな技巧派のチームばかりでした。パワー対テクニック。打倒山田のために築き上げたチームとでもいいましょうか。山田は大会がすすんでくると失点を喫するようになったのも不安材料でした。準決勝まで無失点だった静岡学園とは対照的です。セットプレイも研究されてきていて決勝も前半7本あったCKも活かせませんでした。守備に関しては鍛えることによって力をつけられますが、攻撃のタレントは難しいですね。一年生の松木をトップにあげた方が何かやってくれそうな気がしました。来年は藤原、松木を中心にまたいいチームを作ってください。応援しています。

クラブチームか高校選手権か

青森山田はプレミアリーグと高校選手権と両方出ています。今回決勝で勝てば実質ナンバーワンだったのですが。

日本では歴史があるとはいえ高校サッカーは高校野球とおなじでマスコミがバックに控えて一大行事になっています。春の選抜甲子園(毎日新聞)夏の甲子園(朝日新聞)正月の高校サッカー(日テレ)高校ラグビー(TBS)高校バレー(フジテレビ)バスケットもあったかな。これが世界的には特殊で、ガラパゴス化しています。

年齢で大会を区切り地域スポーツクラブを中心とするのが世界の趨勢です。学校スポーツから出発したという日本の特殊性によるからです。

最近ではJリーグの誕生により地方のクラブチームも増えてきました。青森でも部活ではなくクラブチームに所属する学生も増えてきています。青森では指導者の数が少なく学校が変わるたびに素人が教える環境では上手くなれません。上手くなりたい生徒はクラブチームに入る傾向にあります。田舎だとクラブチームの数も少なく環境面でも劣っています。その一方、学校でも人口減少で野球やサッカーなど大人数の必要な部活は存続が危ぶまれる状況です。

いっそのこと中学までは部活を廃止し、地域のスポーツクラブに集約し自治体のスポーツ施設を利用する。先生にとっても部活顧問という仕事も減り一石二鳥ではないでしょうか。